古民家山十邸文化講座「中津箒(ほうき)手づくり教室」を開催しました

更新日:2024年08月21日

(イメージ)古民家山十邸文化講座「中津箒(ほうき)手づくり教室」を開催しました

開催場所・会場
愛川町古民家山十邸(愛川町中津485-1)
開催日・期間
令和6年8月11日(日・祝)第1部 午前10時~11時30分,第2部 午後1時~2時30分(終了)
イベントの種類分野
イベント / イベント催し , 講座・教室 , 文化・芸術 , 観光
申込み
(終了)
07月19日(金曜日)から 07月31日(水曜日)
イベントの詳細
内容

中津地区で作られてきた工芸品「中津箒」(なかつほうき)の手作り体験をする、「中津箒手づくり教室」を8月11日(山の日)、国登録有形文化財「古民家山十邸」で開催しました。

中津地区の箒作り

明治初期から昭和20年代にかけ、旧中津村(現:愛川町中津)で発展した箒作りは、神奈川県下でも有名な産業の1つでした。

中津一帯には、座敷箒作りを生業とする職人が大勢おり、ほとんどの農家の畑には、箒の原材料となるホウキモロコシ(写真)が栽培されていました。

まちづくり山上のホウキモロコシの畑

講師紹介 まちづくり山上

国登録有形文化財の古民家山十邸と同じく、古くからの佇まいを残す旧街道「中津往還」沿いにある「株式会社まちづくり山上」は、日本の伝統的な箒文化を残し、現代の暮らしにあった形で「中津箒」として中津の箒作りを再興していくため、箒博物館「市民蔵常衛門」の運営や、ホウキモロコシの栽培から箒の製造、販売までを一貫して行う、つくり手の育成を行っています。

箒博物館市民蔵常衛門

↑箒博物館「市民蔵常右衛門」

中津箒の「長柄箒」

↑現代の住宅事情に合わせ、かつて作られていた箒よりもコンパクトに、飾る楽しみも意識して作られている「中津箒」(長柄箒)

「中津箒手づくり教室」レポート

中津箒のつくり手の伊藤由佳さん、永塚汐里さんを迎え、実際の中津箒作りと同じく、愛川町で栽培されたホウキモロコシの穂や茎を使用し、ミニサイズの箒作りを体験しました。

中津箒02

↑講師の伊藤さん(右)と永塚さん。永塚さんが抱えているのは中津箒の原材料となるホウキモロコシです。

中津箒手づくり教室

↑古民家山十邸の「出居(でい)」と呼ばれる赤い絨毯が敷かれた部屋で、参加者15名(第2部は12名)は車座になりました。

はじめにつくり手から、「中津箒」の原材料となるホウキモロコシのことや、編み方についての説明を受けました。

下準備

教室が始まる前に、つくり手による下準備がされました。15 センチメートルくらいに揃えられたホウキモロコシの穂先に、茎を7本程度糸で締め付けて固定し、ミニ箒の柄の部分になる穂を茎で覆います。

中津箒

手づくり体験

参加者は、ラックダイ・藍色・黒色、ホウキモロコシ種染めの4色に染められた糸が巻かれた「糸巻き」を足で押さえ、あらかじめ自分で決めた1色の糸を、茎1本ずつに絡ませ、「互い違い」(茎の上に糸をとおしたら、次は茎の下に糸をとおす)となるように編んでいきます。

中津箒手づくり教室

中津箒手づくり教室

中津箒手づくり教室

ミニ箒が完成!

柄の部分になる穂の下を茎が覆うまで編んだら、つくり手が「たたき台」と呼ばれる台で余分な茎を切り揃え、糸で縛って持ち手を付けるなど、仕上げを行い、完成です。

中津箒手づくり教室

中津箒手づくり教室

中津箒手づくり教室

町外からも多くの参加者が!

遠くは埼玉県、都内などから山十邸へお越しになる参加者も多く、また年齢も6歳から77歳までと、幅広い世代が参加しました。

はじめは編むのに時間がかかったりして、苦戦する方もいらっしゃいましたが、徐々にコツを掴んでいくと、熱中して黙々と編み続けていました。

中津箒手づくり教室

中津箒手づくり教室

↑仕上げを終えたミニ箒をつくり手から受け取った際の嬉しそうな顔も印象的でした。

中津箒手づくり教室

参加者の感想

  • 編む糸の間隔を空けたり、狭めたり、糸の色で雰囲気も変わり、何度でも箒づくりが楽しめる
  • 「中津箒」のことは知らなかったけど、作ってみると使いやすそうだな、と思った。頑張って掃除に使います!
  • 内容が、古民家の雰囲気にとてもマッチしていた。

参加者の方が、教室の様子を動画にされました。↓

対象

(終了)

小学生以上(小学校3年生以下は、保護者の同伴が必要)

※町内・町外の在住は問いません。

定員 抽選

(終了)

第1部15名,第2部15名

申込み 07月19日(金曜日)から 07月31日(水曜日)

(終了)

応募方法

  1. 電子申請(e-kanagawa)から応募
  2. 住所、氏名、年齢、連絡先、希望する部、糸の色(黒、ホウキモロコシ種染め(薄いベージュ系)、ラックダイ(薄いピンク系)、藍色から一つ選択)を、メール、電話、ファクス、等で下記へ。

愛川町教育委員会スポーツ・文化振興課

メール:spobun@town.aikawa.kanagawa.jp

電話046-285-6958 ファクス046-286-4588

関連画像
中津箒手づくり教室の編む糸の色

箒を編む糸の色。左から、ホウキモロコシ種染め、ラックダイ、藍色、黒

費用

(終了)

700円(材料費)当日、開始前に集金しますので、お釣りの無いようにお願いします。

中津箒のワークショップ

県立あいかわ公園の工芸工房村でも、中津箒(ほうき)制作体験イベントを開催中

「中津箒手づくり教室」と同じように、株式会社まちづくり山上のつくり手を講師に、ミニサイズの箒作りを体験できます。

工芸工房村中津箒手づくり教室

令和6年度日程(8月以降)

8月25日、9月29日、10月20日、11月24日、12月22日、2025年1月26日、2月23日、3月30日  ※いずれも日曜日

開始時間

  1. 11時~
  2. 13時~
  3. 14時30分~

その他、詳細はリンク先ホームページをご覧いただくか、工芸工房村(電話046-281-2438)に御連絡ください。

工芸工房村ホームページ

問い合わせ先
スポーツ・文化振興課 スポーツ・文化振興班
〒243-0392
神奈川県愛甲郡愛川町角田251-1
電話番号:046-285-6958 または 046-285-2111(内線)3632
ファクス:046-286-4588
メールフォームでのお問い合せ
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この記事に関するお問い合わせ先

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〒243-0392
神奈川県愛甲郡愛川町角田251-1
電話番号:046-285-6958 または 046-285-2111(内線)3632
ファクス:046-286-4588
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