家庭から食品ロスをなくそう!

更新日:2023年03月01日

買い過ぎてしまった総菜、まとめ買いをして余った肉や野菜、食べ切れないほど作ってしまった料理。中には、「仕方がないので、ごみとして捨ててしまう」という方も多いのではないでしょうか。

このように、本来食べられるのにもかかわらず捨てられている食べ物のことを「食品ロス」といいます。食品ロスは、資源の無駄な消費やごみの増量につながります。

一人一人が「もったいない」の意識を持って、食品ロスの削減に取り組みましょう。

あなたも毎日「おにぎり2個」を捨てている?

日本国内での食品ロスの発生量は、平成28年度において、年間で643万トン。これは世界中で飢餓に苦しむ人たちに向けられる食料援助量の約2倍にもなります。また、日本人1人1日当たりでは約140グラムとなり、白米に換算すると、毎日おにぎり1~2個を捨てていることになります。

日本の食料自給率は38%(平成29年度)と、食料の6割を海外から輸入している一方で、大量の食品が捨てられているという現状があります。

このような「もったいない」状況を改善するには、どうすればよいでしょうか。

食品ロスの半分は家庭から!

食品ロスは、小売店や飲食店などからも発生しますが、発生量の約半分は家庭から出された食品です。

家庭で食品ロスが発生する原因は、皮を余分にむくなど、食べられる部分を捨ててしまう「過剰除去」、作り過ぎによる「食べ残し」、消費期限・賞味期限が過ぎた食品をそのまま捨てる「直接廃棄」に分けられます。

これらの原因ごとに、ちょっとした心掛けをすることで、食品ロスを減らすことができます。

(画像)家庭における食品ロスの内訳を示した円グラフ 過剰除去55%、食べ残し27%、直接廃棄18%

「過剰除去」対策

食べられる部分を捨てずに「エコ料理」!

  • 野菜のへたやキノコの石づき、肉の脂身などは、ぎりぎりのところで切りましょう。
  • 野菜の芯や皮の部分は立派な食材です。これらの部分を使った「エコ料理」のレシピに挑戦してみましょう。

消費者庁がエコ料理のレシピを紹介しています。

「食べ残し」対策

食材を買い過ぎず、食べ切る!
  • 買い物に行く前に冷蔵庫の中身をチェックして、既にあるものを買わないようにしましょう。
  • 少量パックやばら売りの商品を利用して、必要な量だけ買うようにしましょう。
  • 定期的に冷蔵庫を整理する日を決めて、残った食材を使い切りましょう。
  • 料理が余ったら、一工夫して別の料理に作り替えましょう。例えば、野菜スープが余ったら、そのままルーを加えてカレーやシチューを作ります。
  • 外食時は食べ切れる分だけ注文し、足りなければ追加するようにしましょう。

30・10(さんまる・いちまる)運動に取り組もう!

宴会では話に花が咲き、つい食べ残しが多くなりがちですが、これが大きな食品ロスのもとになっています。

宴会から発生する食品ロスを減らすため、乾杯後の30分間と宴会の最後の10分間は料理を楽しむ「30・10運動」に取り組みましょう。

運動のポイント

  1. 乾杯してから30分間は、席を立たずに料理を楽しみましょう。
  2. 宴会のお開き前10分間は、自分の席に戻って再度料理を楽しみましょう。

「直接廃棄」対策

「消費期限」と「賞味期限」を正しく理解する!

全ての加工食品には、「消費期限」もしくは「賞味期限」のどちらかが表示されています。この2つの期限表示の違いを正しく理解して、計画的に食べ切りましょう。

「消費期限」とは

お弁当やサンドイッチなどの、品質の劣化が早い食品に表示されている「食べても安全な期限」のことです。

おいしく安全に食べるためにも、消費期限を守りましょう。

「賞味期限」とは

スナック菓子や缶詰などの、長期間保存できる食品に表示されている「おいしく食べられる期限」のことです。

期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。賞味期限を過ぎた食品が食べられるかどうかは、見た目や臭いなどで判断しましょう。

(画像)消費期限と賞味期限、それぞれの食品の劣化具合を表した線グラフ

注意

これらの期限表示は「開封前の期限」です。開封後の品質が保証されているわけではありません。

一度開封したものは、表示されている期限にかかわらず早めに食べ切るようにしましょう。

さらにひと工夫で、ごみも減量!

食品ロスとして出される食べ物は、生ごみとして捨てられます。家庭から出される生ごみは、町の「もやすごみ」のうち約4割を占めていますので、食品ロスを減らすことでごみ全体の量を減らし、ごみ処理経費を削減することができます。

生ごみを出すときは水切りを

生ごみの約80%は水分です。生ごみを出す前に水切りをすることで、効果的にごみを減量することができるだけでなく、臭いも軽減できます。

野菜くずや果物の皮はぬらすと水分を含んでしまいますので、三角コーナーや排水口のごみ受けに捨てずに、新聞紙やチラシで作った容器にまとめておきましょう。

生ごみ処理器の活用でごみを減量

生ごみを微生物の力で分解して、減量化・堆肥化するのが生ごみ処理器です。どうしても食べ切れない食品は、生ごみ処理器を使ってリサイクルしましょう。

町では、生ごみ処理器などの購入費を補助していますので、ぜひご利用ください。

「ぜんブタべなきゃイカんゾウ!」

町では、外食時の食品ロスを減らすための啓発ポスターを作成し、 町内の飲食店にご協力いただいております。

町民の皆さんも、外食時は食べ切れる分だけ注文して食べ残しを出さないよう、ご協力をお願いします。

(画像)町が作成した食品ロス啓発ポスター

関連する情報

国では、特設サイトを設け、国内の食品ロスについて詳しく掲載しています。

この記事に関するお問い合わせ先

環境課 廃棄物対策班
〒243-0392
神奈川県愛甲郡愛川町角田251-1
電話番号:046-285-6947 または 046-285-2111(内線)3512
ファクス:046-286-5021
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