伝八菅山出土土製経筒

更新日:2023年03月01日

伝八菅山出土土製経筒(愛川町指定考古資料)

「経筒(きょうづつ)」とは、中にお経を入れて、土中に埋めた容器のことです。

この「経筒」は八菅山出土のものと伝えられています。大きさは高さ28.5センチメートル、最大直径19センチメートル。蓋の部分は破片状態で残っています。

平安時代から鎌倉時代にかけて世が乱れ、仏教の教えも衰退する時代が来るという「末法思想(まっぽうしそう)」が流行しました。そこで土中に経典を埋めることにより、釈迦(しゃか)の教えを後世に残し、その功徳(くどく)によって自らの極楽往生(ごくらくおうじょう)が保証されるという信仰が広まりました。

八菅山には「経筒」を埋めたといわれる「経塚」が残っています。

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