八菅神社の梵鐘
八菅神社の梵鐘(愛川町指定歴史資料)
元和(げんな)4年(1618)に鋳造(ちゅうぞう)された梵鐘(ぼんしょう)です。天保(てんぽう)12年(1841)に成立した『新編相模国風土記稿(しんぺんさがみのくにふどきこう)』の八菅村七社権現社(はすげむらしちしゃごんげんしゃ)の項にも、この梵鐘のことが記されています。 総高110センチメートル、直径61センチメートル。陰刻銘(いんこくめい)には徳川秀忠(とくがわひでただ)の武運長久(ぶうんちょうきゅう)を祈念し、旗本である「奥津次右衛門」を中心に、この地域の人々が奉納したことが刻まれています。なお、揮毫(きごう)は、修験(しゅげん)の作法書「神分諸次第(じんぶんしょしだい)」(慶長(けいちょう)2年、1597年)の筆者である東向坊祐恵(とうこうぼうゆうけい)です。
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更新日:2023年03月01日