「バックアスリート・中田崇志が語る！パラスポーツの魅力」を開催しました！

パラスポーツ（障がい者スポーツ）への理解を深めるスポーツセミナーを開催しました

愛川町スポーツ協会では、町の「町民みなスポーツの町宣言」の趣旨に沿い、スポーツの振興・普及に資するため、町民向けのスポーツセミナーを開催しています。

2024年は「パリパラリンピック」が開催されます。そこで、パラスポーツへの理解を深めるため、アテネ・ロンドンの両パラリンピックで伴走者としてメダルを獲得したマラソン伴走者・トライアスロンガイドの中田崇志さんを講師に迎え、パラアスリートを支える立場から、自身のパラリンピックの経験などをとおして、パラスポーツの魅力を伝えていただきました。

セミナーレポート

セミナーの冒頭、中田さんは、全盲ランナーと伴走者を繋ぐ1本のロープ（ガイドロープ）を手に取り、参加者に見せながら会場を回りました。

そして、視覚障がい者の中でも障がいによって視野が違っていたり、視覚障がいとなった要因は、生まれつきであったり、病気やケガ・事故などであったり、様々であることなどを話されました。

また、自身が伴走を始めるきっかけとなった、高橋勇市選手（アテネパラリンピックでマラソンにて優勝）との出会いや、同選手とパラトライアスロンにてパリパラリンピックを目指す現在の活動を話されました。

さらに、ロンドンパラリンピックで和田伸也選手が5000mにて銅メダルを獲得した際の伴走を振り返りながら、レース中、選手がプラス思考となるようにした「声掛け」の大切さや、わざと声を大きくして、相手が感じる距離感を惑わすなど、相手選手や伴走者に、様々な駆け引きを行ったことなどを話され、参加者に競技の魅力を伝えていきます。

また、パラリンピックのマラソン競技のクラスの分類やルール、パリ大会におけるマラソンコースの分析から、電車や交差点等における身近なバリアフリー・バリアの紹介も行いました。

セミナー後の質疑の中で、「中田さんのように速く走れなくても伴走はできる？」との質問に対しては、「伴走に資格は必要なく、伴走者のレベルもさまざまです。初めての方でも、選手が腕ふりを合わせてくれるので、各地の伴走練習会などに参加していただければ。」と答え、「伴走では視覚障がい者と心を合わせて走ること、お互いを信頼することが結果につながります。」と話されていました。

アジアパラ競技大会で獲得した銀メダルを参加者に見せる中田さん。視覚障がいの選手のため、メダルを振ると鈴のような音が鳴ります。実際に会場でも鳴らしていただきました。

参加者の感想

• マラソンは個人競技ではなく協力競技になるという話が印象的だった。
• 視覚障がいボランティアの参考になった。ますますパラスポーツに興味がわいた。
• 伴走者同士の駆け引きが行われている競技の面白さを知った。
• とても分かり易く、パラアスリートはもちろん、中田さんの努力に感動した。パリパラリンピック出場に向け、頑張って欲しい。

中田崇志さん（マラソン伴走者、トライアスロンガイド）

東京学芸大学卒業、株式会社NTTデータ、マラソン完走クラブ所属。

中学時代に陸上競技を始め、大学時代には日本インカレで7位に入る。

大学卒業後、NTTデータに勤務しながら、陸上競技を続け、2003年から伴走に取り組む。

2004年に高橋勇市選手と共にアテネパラリンピックに出場し、マラソンにて優勝。その後も伴走を続け、ロンドンパラリンピックでは、和田伸也選手と共に出場し、5000Mにて銅メダルを獲得。

2019年の世界選手権で和田選手の東京パラリンピックの内定を決め、その後はパラトライアスロンのガイドとして新たな活動を開始。

今年のパリ大会に向け、マラソン伴走とトライアスロンガイドの2つの競技で、選手を支えている。

日本財団 あすチャレ！メッセンジャー 認定講師

中田崇志さん公式ホームページ

町内在住または在学、在勤の中学生以上の方

30人（イベントは終了しました）

イベントは終了しました。

無料

愛川町スポーツ協会

愛川町スポーツ協会には、22の種目協会が加盟しています。関連ページ「愛川町スポーツ協会・愛川町スポーツ少年団について」をご覧いただき、加盟種目協会のスポーツに興味がある方は、事務局（スポーツ・文化振興課内※下記参照）までお問い合わせください。