「来たときより美しく」日本単独野営協会インタビュー

季節を問わず、多くのキャンプ客やバーベキュー客、釣り客などでにぎわう中津川。残念ながら一部には、「河川敷にごみを捨てていく」「直火でたき火をする」といった、河川利用のマナーを守らない人たちがいることも事実です。

こうした中、中津川の河川敷で「ソロキャンプ(一人でのキャンプ)」を楽しみながら、ボランティアで河川敷の清掃活動を行っている団体があります。その団体の名は「日本単独野営協会」。

今回、代表理事の小山 仁さんにお話を伺いました。

(インタビュー日は令和3年4月17日です。現在、中津川河川敷への車両の乗り入れはできません)

「日本単独野営協会」とは

平成30年5月創立。活動内容は、ソロキャンプの健全な普及促進に関する活動、野営地の清掃・保全活動など。会員は全国に約18,000人(令和3年6月現在)。

日本単独野営協会 公式サイト

代表理事・小山 仁さんインタビュー

横浜市にお住まいだそうですが、愛川町を活動の拠点に選んだきっかけは?

僕は若い頃に、いわゆる「ブラック企業」を渡り歩きながら働いている状況で、心身ともに疲れ果てていたんです。そのうちに出世して、休みを取れるようにもなったんですけど、何をしていいか分からない。

そんなとき、家に原付があったんですが、「これでどこまで行けるのかな」と思って、246号をずーっと走ってみたんです。そうしたら山が見えたので、行ってみようと。その山が愛川の山だったんですね。

どんどん山の方へ向かったら、市街地を抜けて、家が少なくなって、そうしたら、いきなり「ドーン」と田んぼ(箕輪耕地)が広がっていて。まるで異世界に来たみたいな感じで、急に景色が変わるじゃないですか。あれに感動して、ハマりましたね。

(写真)インタビューに応じる小山さん

小山さん(中央)

清掃活動を始めたきっかけは?

最初に来た頃は、ここ(角田大橋付近の河川敷)もススキが背丈ぐらいに生えていて、ごみの入ったビニール袋がたくさん捨ててあって、空いている場所も「焚き逃げ」(地面で直接たき火をし、片付けずに帰る行為)の跡がいっぱいあって、という状況だったわけです。

これだと、そのうちこの場所も使えなくなるだろうなと思って、初めは自分一人で片付けていたんです。でも、「相手」は大勢で来て汚していくわけじゃないですか。もう全然太刀打ちができない。

僕はソロキャンパーだから本当は嫌なんだけど、これはもう、人数を集めるしかないと。それで、活動内容を設計して会をつくったら、賛同する人が集まってくれて、いま全国で16,000人くらいになります。

全国各地で会員の方が活動されているということですね。

そうです。「キャンプに行ったら、来たときより美しく」というのをモットーにやっているので、会員さんは、どこのキャンプ地に行っても、自分のできる範囲で清掃活動をするということですね。

ただし、我々はキャンプを楽しむためにやっているので、その妨げになるほどの活動は絶対にしないですし、「しないでください」と言っています。義務になると続かなくなると思います。最低限、自分のごみを残していかなければ、ごみは増えないわけです

それでも、もしよかったら、空き缶の1個でも拾ってくれると助かりますよ、と。会員1人が1個の空き缶を拾ったら、16,000本の空き缶が無くなるわけじゃないですか。鉄道の駅からたばこの吸い殻が無くなったように、河原にごみが無いのが当たり前の社会をつくりたいですね。

(写真)河川敷でゴミ拾いをする会員の親子

清掃活動の様子

食料の調達などで、地元のお店を使っているそうですが。

我々はこの河川敷を使わせてもらっているわけです。さらに最近は、集めたごみを美化プラントに持ち込んで、手数料免除で処理してもらっている。それなのにただで帰るっていうのは、個人的な思いとしては駄目だなと思っているので、会員さんには、なるべく地元でお金を落としてくださいと呼び掛けています。16,000人がそうしてくれれば、地元に大きな恩返しができるんじゃないかと思っています。

最後に一言お願いします。

最近では、地元の方たちも手伝ってくれたりとか、声を掛けてくれたりとか、差し入れをいただいたりとかしています。愛川町は我々にとって、ずっとあってほしい町ですから、これからもお互いに、いい関係性を築いていければと思います。

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