古民家山十邸
古民家山十邸門(国登録有形文化財)
2016年6月に開催されたコスプレイベントでの一コマ
古民家山十邸の薬医門。明治中期頃の建築と思われます。木造、石造基礎で、屋根は瓦葺の切妻です。間口は2.8m。中央に観音開きの主扉を設け、左右には袖塀がつき、一方の脇に小扉を設けています。架構は組物、絵様繰形をもつ肘木、蟇股などによるもので、農家の門としては、稀に見る豪壮なものです。
古民家山十邸主屋(国登録有形文化財)
2016年6月のコスプレイベントの一コマ

2016年6月のコスプレイベントの一コマ
明治16年(1883)に建築された中津地区の豪農熊坂半兵衛の居宅。「山十」はこの熊坂家の屋号です。瓦葺き、入母屋造で、屋内には座敷飾りを備える広間をもちます。間取りは六間取りで、ほぼ西を正面に向けて建ち、南側に土間、その北側に六室を設けます。材はケヤキが使用され、大黒柱は約50センチメートル角、上り段は幅約62センチメートル、長さ713センチメートルの一枚板です。昭和19年(1944)、思想家大川周明の所有となり、周明の没後、さらに別な所有者を経て、昭和63年、町所有となりました。一部修復した後、平成元年(1989)から一般公開しています。
古民家山十邸について
古民家山十邸は、古くからのただずまいを残し「かながわのまちなみ100選」 に選ばれた当町中津熊坂地区の旧街道沿いにあります。
山十邸は、この地方の明治初期における豪農層の住居の姿を示すものとして、愛川町が、その建物や庭園等を後世に残すために修復、保存を図ったもので、平成21年1月に国登録有形文化財となりました。
一般に公開され、観覧が行えるほか、研修や文化活動等で専用使用することができます。最近はアニメやゲームのキャラクターの衣装で写真撮影を行う「コスプレ撮影」のロケ地としても人気で、2016年6月には、「コスプレQ」の協力を得て、初めてコスプレイベントを開催し、約100名が集まりました。
※コスプレ撮影をする場合には、専用使用の手続きが必要です。
また、桃と端午の節句の時期には、地元手芸サークルの協力を得て、つるし飾り等の展示、11月には中津菊趣会による菊花展示会なども行われます。
また、古民家山十邸を活用したセミナーや講座も開催しており、2016年8月には、「株式会社まちづくり山上」を講師に迎え、「中津ほうき手作り教室」を開催しました。
5月人形とつるし飾り
ひな人形とつるし雛
11月の菊花展示会
2017年8月に開催した「中津ほうき手作り教室」
大川周明晩年の住居
山十邸は、昭和19年に熊坂家から、戦前の思想家・大川周明の所有となり、 昭和32年に死去されるまで、住居として使用されていました。
所在地
愛川町中津485番地の1
電話番号
046-285-0015
開園時間
午前9時~午後5時
休園日
- 毎週火曜日(祝日を除く)
- 祝日の翌日 祝日の翌日が土曜日、日曜日のときは月曜日。
※火曜日が祝日の場合は水・木曜日。 - 年末年始(12月29日から翌年1月3日まで)
- 園内整備などの臨時休園
使用料
利用の申し込み方法
- 観覧は無料です。直接古民家山十邸までお越しください。
- 専用使用の場合は、事前に連絡の上、教育委員会で所定の申し込み手続きをお願いします。
※手続きには申込者の印鑑が必要です。
区分 | 使用単位 | 使用料 |
---|---|---|
専用使用 | 4時間 | 1団体につき1,500円 |
- 使用時間には、準備および後片付けの時間を含みます。
- 専用使用とは、5人以上の団体で施設を専用して使用することをいいます。
- 時間を超過して使用した場合は、使用料に超過時間1時間につき400円を加算した額を納めていただきます。
- 使用料は、納期限までに納めてください。
使用料の減免
使用団体の区分により、使用料の減額または、免除が受けられます。
地図情報
-
スポーツ・文化振興課 スポーツ・文化振興班
〒243-0392
神奈川県愛甲郡愛川町角田251-1
電話番号:046-285-6958 または 046-285-2111(内線)3632
ファクス:046-286-4588
メールフォームでのお問い合せ
PDFファイルを閲覧するには「Adobe Reader(Acrobat Reader)」が必要です。お持ちでない方は、左記の「Adobe Reader(Acrobat Reader)」ダウンロードボタンをクリックして、ソフトウェアをダウンロードし、インストールしてください。